株式会社早川建設は、北九州市を拠点に舗装工事を中心とした施工を手がけている建設会社です。業界歴33年を誇る代表の経験と先進技術「杭ナビ」を活用した精度の高い施工により、地域の安全で快適な環境づくりに貢献しています。舗装工事業界の季節性を理解し、効率的な現場運営と従業員の働きやすい環境整備に努めています。
 

 

舗装工事の繁忙期と閑散期の基本知識

舗装工事業界には明確な繁忙期と閑散期が存在し、これは公共事業の予算執行サイクルと季節的な施工条件の制約に大きく影響されています。国土交通省の統計によると、建設業の労働時間は他産業と比較して年間68時間長く、出勤日数も12日多くなっており、この差は主に繁忙期の影響によるものです。
 

繁忙期の時期と特徴

舗装工事業界の繁忙期は、10月末から翌年3月まで続く約5か月間です。この時期が繁忙期となる主な理由は、公共事業の予算執行サイクルにあります。多くの自治体や国の機関が3月末の年度末に向けて事業完了を目指すため、12月から3月にかけて工事発注が集中します。
 

忙しさレベル
主な特徴
10月
★★★
年度末に向けた工事準備・発注増加
11月
★★★★
本格的な繁忙期突入・工事量増加
12月
★★★★★
予算消化による追加発注・ピーク
1-3月
★★★★★
年度末完成に向けた工期短縮工事

参照:国土交通省
 

閑散期の時期と特徴

舗装工事業界の閑散期は、6月から9月と4月から5月の年2回訪れます。この時期が閑散期となる主な理由は、雨季による施工制限と新年度予算執行の準備期間であることです。特に梅雨の時期である6月から7月は、雨天により工事を中止せざるを得ないケースが多発します。
 

重要ポイント
閑散期は工事量の減少により従業員の休暇取得がしやすくなる一方で、会社の売上面では課題となります。しかし、この期間は設備メンテナンス、技術研修、次年度の計画策定などの重要な準備期間としても活用されています。国土交通省のi-Constructionでは、施工時期の平準化により繁忙期と閑散期の差を縮小する取り組みが推進されています。

 

 

季節が舗装工事に与える技術的影響

舗装工事の品質は気象条件に大きく左右されるため、季節に応じた適切な施工管理が不可欠です。特にアスファルト舗装では温度管理が品質を左右する重要な要素となり、一般社団法人日本アスファルト協会の施工基準により厳格な温度管理が求められています。
 

アスファルト温度管理の重要性

アスファルト合材は工場出荷時に約160℃という高温状態にあり、現場での敷き均し時には140~160℃、初期転圧時には135~155℃の温度維持が必要です。交通開放は舗装面の温度が50℃以下になってから行われます。この温度管理は季節により大きく影響を受けます。
 

工程
標準温度
夏季の課題
冬季の課題
工場出荷
約160℃
過加熱による品質劣化リスク
温度低下が早い
敷き均し
140~160℃
作業員の熱中症リスク
適正温度の維持困難
転圧
135~155℃
軟化による変形
締固め不良
交通開放
50℃以下
わだち発生リスク
硬化遅延

参照:一般社団法人日本アスファルト協会
 

気象条件による施工制限

舗装工事は天候に大きく左右される屋外作業です。雨天時は路面が滑りやすく視界も悪化するため、作業員の安全確保の観点から工事中止となるケースが多くあります。また、強風時にはアスファルト合材の温度低下が急激に進むため、施工品質に悪影響を及ぼします。
 
北九州市の気候特性として、梅雨時期の6月から7月にかけては月間降水量が多く、舗装工事の施工日数が制限されます。一方、秋から冬にかけては比較的天候が安定しており、繁忙期と重なることで効率的な施工が可能となります。
 

技術的対策
夏季の高温対策として遮熱性舗装の採用が進んでいます。また、冬季には昼夜の温度差が10~15℃と大きくなるため、体調管理と適切な温度管理が重要です。現場では赤外線温度計を用いた継続的な温度監視により、最適な施工タイミングを見極めています。

 

現場スケジュールと働き方の季節対応

舗装工事業界における季節性を活用した効率的なスケジュール管理と働き方改革は、企業の持続的成長と従業員の労働環境改善において重要な要素です。国土交通省の適正な施工確保のための技術者制度検討会では、建設業の労働時間の長さと出勤日数の多さが他産業と比較して顕著であることが報告されています。
 

効率的なスケジュール計画

繁忙期と閑散期の業務量の差を考慮した年間スケジュール計画が重要です。閑散期である6月から9月の期間を活用して、設備の点検・修理、従業員の技術研修、ICT技術の習得などを実施することで、繁忙期の生産性向上につながります。
 

期間
業務内容
労働環境
繁忙期(10-3月)
公共工事中心・夜間工事増加
長時間労働・休日出勤多い
閑散期(6-9月)
設備点検・研修・民間工事
有給取得促進・研修参加
中間期(4-5月)
新年度準備・計画策定
新人研修・安全教育

参照:国土交通省 技術者制度検討会
 

労働環境の改善対策

 
舗装工事の季節性に対応した労働環境改善では、繁忙期の長時間労働対策と閑散期の雇用安定化が重要です。2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されており、働き方改革の推進が求められています。
 
繁忙期における対策として、夜間工事の際の適切な休憩時間確保、交代制勤務による負荷分散、熱中症予防対策の徹底が実施されています。また、閑散期には計画的な有給休暇取得の促進、技術講習会への参加支援、健康診断の実施などにより、従業員の福利厚生向上を図っています。
 

北九州エリアの特色
北九州市では、市の道路整備中長期計画により継続的な道路整備が予定されています。これにより、従来の年度末集中型の工事発注から、年間を通した平準的な発注への転換が期待されており、舗装工事業界の労働環境改善につながる可能性があります。

 

季節性を活かした持続可能な舗装工事業界の展望

舗装工事業界の繁忙期と閑散期は、公共事業の予算サイクルと気象条件により明確に区分されています。10月から3月の繁忙期には集中的な工事対応が求められる一方、6月から9月の閑散期は技術向上と労働環境改善のための重要な期間として位置づけられます。国土交通省のi-Constructionによる施工時期の平準化推進により、今後は季節による業務量の差が縮小し、より働きやすい業界環境の実現が期待されます。北九州市における継続的な道路整備需要と合わせて、舗装工事業界は持続的な成長を続ける有望な業界といえるでしょう。
 


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