2026/10/21更新

普段、快適に車を走らせたり歩いたりしているアスファルトの道。その滑らかで丈夫な路面が完成するまでには、実は多くの工程と、専門業者の技術が詰まっています。「アスファルト舗装はどんな手順で進むのか」「駐車場を舗装するとどれくらいかかるのか」「現場の作業手順書には何を書くのか」。そうした疑問をお持ちの方に向けて、施工の流れをプロの視点から分かりやすく解説します。
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株式会社早川建設は、福岡県北九州市を拠点に、道路や駐車場のアスファルト舗装・土木工事を手がけています。この記事では、アスファルト舗装の施工手順を7つの工程に分けて、実際の現場写真とともに解説します。あわせて、駐車場舗装の工期の目安、現場で使う作業手順書のポイント、DIYとプロ施工の違いも紹介します。
アスファルト舗装の施工手順【全体の流れ早見表】
アスファルト舗装は、大きく分けて次の7つの工程で進みます。
| 工程 | 主な作業 | 主な使用機械 |
|---|---|---|
| 1. 準備工・測量 | 現地測量、丁張り設置、地下埋設物の確認 | 測量機器(杭ナビ等) |
| 2. 掘削・路床工 | 既設舗装の撤去、掘削、路床の締め固め | バックホウ、ダンプトラック、ローラー |
| 3. 路盤工 | 下層路盤・上層路盤の敷きならしと締め固め | モーターグレーダー、ローラー |
| 4. プライムコート | 路盤表面へのアスファルト乳剤の散布 | エンジンスプレーヤー等 |
| 5. アスファルト舗装工(基層・表層) | アスファルト混合物の敷きならし、タックコート | アスファルトフィニッシャー |
| 6. 転圧・仕上げ | 初期転圧・二次転圧・仕上げ転圧 | マカダムローラー、タイヤローラー、タンデムローラー |
| 7. 付帯工・ライン施工 | 区画線の設置、車止め・マンホールの調整 | ライン施工機 |
舗装工事と聞くと、黒いアスファルトを敷きならす作業をイメージされる方が多いかもしれません。しかし実際には、その前段階である「路床」「路盤」と呼ばれる地面の下の基礎づくりこそが、舗装の寿命や強度を決定づける最も重要な部分です。頑丈な家を建てるために、しっかりとした基礎が必要なことと同じです。
工程ごとの作業内容と品質管理のポイント
ここからは、具体的な作業手順を工程ごとに見ていきましょう。
【工程1】準備工・測量


※弊社が実際に現場で使用している測量機器です。
すべての工事は、この準備工から始まります。まずは、工事を行う範囲の現状を正確に把握するため、測量を行います。
設計図との照合:設計図通りに工事が進められるよう、現地の高さ、幅、勾配などを精密に測定します。
丁張り(ちょうはり)の設置:測量結果を元に、工事の基準となる高さや位置を示す「丁張り」という木枠を設置します。この丁張りが、これから始まる掘削や舗装の「道しるべ」となります。
地下埋設物の確認:工事範囲の地下に、ガス管や水道管、通信ケーブルなどが埋設されていないかを確認します。図面での確認はもちろん、場合によっては試験的な掘削を行い、万が一の事故を防ぎます。
この段階での正確さが、後の工程すべての精度に影響します。弊社では3次元測量機器「杭ナビ」も活用し、少人数でも高精度な測量を行っています。詳しくは「杭ナビ」を使った3次元測量とは?をご覧ください。
【工程2】掘削・路床(ろしょう)工

測量で示された高さまで、重機を使って地面を掘り下げていく作業です。古いアスファルトがある場合は、まずそれを剥がす作業から始めます。
掘削(くっさく):バックホウなどの建設機械を使い、丁張りに合わせて正確な深さまで土を掘り、ダンプトラックで搬出します。
路床(ろしょう)づくり:掘削が終わると、舗装の基礎となる地面「路床」が現れます。この路床が軟弱だと、上にどれだけ良い舗装をしても、将来的に沈下やひび割れの原因となります。そのため、ローラーなどで何度も締め固め(転圧)、安定した強い地盤を形成します。
地盤の状態によっては、セメントなどを混ぜて強度を高める「路床安定処理」を行うこともあります。見えなくなる部分だからこそ、一切の妥協が許されない工程です。
【工程3】路盤(ろばん)工
締め固めた路床の上に、砕石(さいせき)と呼ばれる大小の石を砕いた材料を敷き、舗装の強度を直接的に担う「路盤」を造ります。路盤は通常、下層路盤と上層路盤の二層構造になっています。
下層路盤:比較的大きな砕石を敷き、モーターグレーダーという機械で平らに均し、ローラーで締め固めます。上からの荷重を分散させる役割を果たします。
上層路盤:下層路盤よりも粒の細かい砕石を使い、同じように敷き均して締め固めます。さらに密度が高く、平坦で安定した層が完成します。
各層で、設計通りの厚さと平坦さが確保できているかを確認しながら進めます。この路盤の品質が、舗装全体の耐久性に直結します。
【工程4】プライムコート

いよいよアスファルトを敷く工程……の前に、もう一つ大切な作業があります。それが「プライムコート」です。完成した上層路盤の表面に、アスファルト乳剤という黒い液体を散布する作業で、次のような目的があります。
1. 接着力の向上:上層路盤と、この後に敷くアスファルト層との接着を良くする。
2. 防水効果:雨水などが路盤に浸透するのを防ぐ。
3. 安定性の確保:路盤の表面を安定させ、施工中の砕石の飛散を防ぐ。
このひと手間が、舗装の剥がれや水による劣化を防ぎ、長持ちさせる秘訣となります。
【工程5】アスファルト舗装工(基層・表層)

ここからが、皆さんが最もイメージしやすい舗装工事のハイライトです。高温に熱せられたアスファルト混合物を、アスファルトフィニッシャーという専用の重機で敷きならしていきます。アスファルト層は、多くの場合「基層」と「表層」の二層に分けて施工します。
基層(きそう):表層の下に敷く層で、交通荷重を均等に路盤へ伝える役割を担います。比較的、粒の大きな骨材(石)を使用したアスファルト混合物を使います。
タックコート:基層を敷いた後、その上に表層を接着させるために、再度アスファルト乳剤を散布します。
表層(ひょうそう):私たちが直接触れる、舗装の最上層です。平坦で滑りにくく、雨水をスムーズに排水する機能が求められるため、基層よりも粒の細かい骨材を使用した、密度の高いアスファルト混合物が使われます。
※駐車場など交通量の少ない現場では、基層を省いて表層のみで仕上げる場合もあります。
アスファルトは温度管理が命です。一般的に、敷きならし時の混合物の温度は110℃を下回らないよう管理します。工場から運ばれてきた熱いアスファルトを、冷めないうちに手際よく、均一な厚さで敷きならしていく作業は、まさに職人技です。
なお、使用するアスファルト混合物には密粒度・開粒度など複数の種類があり、現場の用途に応じて使い分けています。詳しくはアスファルト舗装の工法の違いをご覧ください。
【工程6】転圧(てんあつ)・仕上げ

アスファルトフィニッシャーで敷きならしただけでは、まだ舗装は完成ではありません。さまざまな種類のロードローラーを使い、アスファルトを繰り返し締め固める「転圧」作業を行います。
初期転圧:鉄の車輪を持つマカダムローラーなどで、敷きならした直後のアスファルトに初期の圧力をかけます。
二次転圧:タイヤローラーを使い、ゴムタイヤの特性を活かして、より高い密度で締め固めます。アスファルト内部の空隙を減らし、強度を高める重要な工程です。
仕上げ転圧:タンデムローラーなどで、表面の凸凹やローラーの跡を消し、滑らかで美しい路面に仕上げます。
この転圧作業の良し悪しで、舗装の密度、ひいては耐久性が決まります。適切な温度で、適切な回数、適切な速度で転圧を行う。ここにも、長年の経験が活かされます。
【工程7】付帯工・ライン施工
アスファルトが十分に冷えて固まったら、最後の仕上げです。
区画線(ライン)設置:駐車場であれば駐車スペースの白線を、道路であればセンターラインや横断歩道などを専用の塗料で引いていきます。
付帯設備の設置:必要に応じて、マンホールの高さ調整や、車止めの設置などを行います。
これらの作業がすべて完了して、ようやく舗装工事は完成となります。
駐車場のアスファルト舗装の場合の手順と工期の目安
個人宅や店舗・事業所の駐車場でも、基本的な手順は道路と同じです。ただし、規模が小さいぶん使用する重機が小型になり、基層を省いて表層のみで仕上げるなど、現場に合わせて工程を調整します。工期は、面積や既存舗装の撤去の有無、地盤の状態によって変わります。
| 駐車場の規模 | 工期の目安 |
|---|---|
| 約50㎡(乗用車3〜4台分) | 1〜2日程度 |
| 約100㎡(乗用車7〜8台分) | 2〜3日程度 |
| 約300㎡以上(店舗・事業所) | 3〜5日程度(規模に応じて延長) |
※既存舗装の撤去から路盤工・舗設・区画線までを含む一般的な目安です。地盤改良や排水設備の工事が必要な場合、雨天が続いた場合は日数が延びます。正確な工期は現地調査のうえでご案内します。
費用の目安は駐車場舗装工事の相場はいくら?北九州市の費用目安を解説で、アスファルト・コンクリート・砂利の違いはアスファルト舗装と砂利・コンクリート、駐車場に向いているのはどれ?で詳しく紹介しています。
舗装工事の作業手順書とは?記載項目と安全管理のポイント
現場では、ここまでご紹介した工程を「作業手順書」にまとめ、作業員全員で共有してから作業に入ります。作業手順書は、品質をそろえるためだけでなく、事故を防ぐためにも欠かせない書類です。
作業手順書に記載する主な項目
| 記載項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 作業の順序 | 工程ごとの作業内容と、その順番 |
| 使用機械・人員配置 | どの重機を誰が操作し、誰が誘導するか |
| 危険要因と対策 | 重機との接触、高温のアスファルトによるやけど、第三者の立ち入りなど |
| 品質管理の基準 | 仕上がりの厚さ、平坦さ、混合物の温度など |
| 交通誘導・第三者への配慮 | 道路や営業中の店舗駐車場では特に重要 |
夏場の舗装工事は、高温のアスファルトと気温の両方への対策が欠かせません。季節ごとの働き方は夏の暑さ・冬の寒さとどう向き合う?舗装工事の仕事で知っておきたい季節ごとの働き方でも紹介しています。
株式会社早川建設では、舗装工事の現場スタッフ・現場監督を募集中です。普通自動車免許をお持ちであれば、業務経験は問いません。未経験から舗装工事のプロを目指したい方も歓迎しています。
アスファルト舗装は自分でできる?DIY補修とプロ施工の違い
小さな穴(ポットホール)やひび割れ程度であれば、ホームセンターなどで手に入る「常温アスファルト合材」を使って、ご自身で応急処置をすることも可能です。ただし、DIYでできるのはあくまで表面の応急補修までです。アスファルト舗装の耐久性は、路床・路盤といった「見えない部分」で決まります。
DIYで対応できる範囲
向いている状況:小さな穴や、部分的なひび割れ
方法:常温アスファルト合材を詰めて踏み固める
特徴:手軽で費用も抑えられるが、あくまで応急処置。路盤の不具合は直せない。
専門業者に相談すべきケース
症状:ひび割れが網目状に広がる、補修してもすぐ再発する、水たまりや沈下がある
工事:砂利・土の駐車場を新たに舗装したい、車の出入りが多い店舗・事業所
特徴:路床・路盤から施工するため、長期間もつ舗装に仕上がる。
劣化のサインについては駐車場の舗装補修を検討する際に確認すべき劣化サイン、水たまりの原因は雨の日に駐車場に水たまりができる原因と舗装改善の方法で解説しています。
アスファルト舗装の施工に関するよくある質問
まとめ:安全と品質は、確かな手順から
アスファルト舗装は、測量から始まり、掘削・路床、路盤、プライムコート、舗設、転圧、付帯工と、7つの工程を経て完成します。どの工程も、最終的な舗装の品質と安全を左右する重要な役割を担っています。
株式会社早川建設は、すべての工程において一切の妥協をせず、確かな技術と経験で、お客様にご満足いただける仕上がりをお届けします。福岡県北九州市・行橋市、そして周辺地域で、駐車場の新設や補修、私道の舗装など、舗装工事に関するお困りごとがございましたら、ぜひ株式会社早川建設にご相談ください。また、舗装工事の仕事に興味をお持ちの方からのご応募もお待ちしています。








