普段、快適に車を走らせたり、歩いたりしているアスファルトの道。
その滑らかで丈夫な路面が完成するまでには、実は多くの工程と、私たち専門業者の技術が詰まっています。
弊社は、地域の皆様が安全で快適に利用できるインフラを支えるため、日々、一つひとつの現場に真摯に向き合っています。
今回は、そんな私たちの専門分野である「舗装工事」が、どのような手順で進められていくのか、その全貌をプロの視点から分かりやすく解説していきます。
舗装工事は「見えない部分」が最も重要
舗装工事と聞くと、黒いアスファルトを敷きならす作業をイメージされる方が多いかもしれません。
もちろんそれは重要な工程ですが、実はその前段階、つまり「路盤」と呼ばれる地面の下の基礎づくりこそが、舗装の寿命や強度を決定づける最も重要な部分なのです。
頑丈な家を建てるために、しっかりとした基礎が必要なことと同じです。
それでは、具体的な作業手順を、主な工程ごとに見ていきましょう。
【工程1】準備工・測量

※実際に使用している測量機器の写真です。
すべての工事は、この準備工から始まります。
まずは、工事を行う範囲の現状を正確に把握するため、測量を行います。
設計図との照合:設計図通りに工事が進められるよう、現地の高さ、幅、勾配などを精密に測定します。
丁張り(ちょうはり)の設置:測量結果を元に、工事の基準となる高さや位置を示す「丁張り」という木枠を設置します。この丁張りが、これから始まる掘削や舗装の「道しるべ」となります。
地下埋設物の確認:工事範囲の地下に、ガス管や水道管、通信ケーブルなどが埋設されていないかを確認します。
図面での確認はもちろん、場合によっては試験的な掘削を行い、万が一の事故を防ぐための重要な作業です。
この段階での正確さが、後の工程すべての精度に影響します。
私たち早川建設では、最新の測量機器と経験豊富な技術者により、ミスのない計画を立てることを徹底しています。
【工程2】掘削・路床(ろしょう)工

測量で示された高さまで、重機を使って地面を掘り下げていく作業です。
古いアスファルトがある場合は、まずそれを剥がす作業から始めます。
掘削(くっさく):バックホウなどの建設機械を使い、丁張りに合わせて正確な深さまで土を掘り、ダンプトラックで搬出します。
路床(ろしょう)づくり:掘削が終わると、舗装の基礎となる地面「路床」が現れます。この路床が軟弱だと、上にどれだけ良い舗装をしても、将来的に沈下やひび割れの原因となります。そのため、ローラーなどの重機で何度も締め固め(転圧)、安定した強い地盤を形成します。
地盤の状態によっては、セメントなどを混ぜて強度を高める「路床安定処理」を行うこともあります。見えなくなる部分だからこそ、一切の妥協が許されない工程です。
【工程3】路盤(ろばん)工
締め固めた路床の上に、砕石(さいせき)と呼ばれる大小の石を砕いた材料を敷き、舗装の強度を直接的に担う「路盤」を造ります。
路盤は通常、下層路盤と上層路盤の二層構造になっています。
下層路盤:比較的大きな砕石を敷き、モーターグレーダーという機械で平らに均し、ローラーで締め固めます。これにより、上からの荷重を分散させる役割を果たします。
上層路盤:下層路盤よりも粒の細かい砕石を使い、同じように敷き均して締め固めます。これにより、さらに密度が高く、平坦で安定した層が完成します。
各層で、設計通りの厚さと平坦さが確保できているか、ミリ単位での管理が求められます。
この路盤の品質が、舗装全体の耐久性に直結するのです。
【工程4】プライムコート(瀝青安定処理)

いよいよアスファルトを敷く工程……の前に、もう一つ大切な作業があります。それが「プライムコート」です。
これは、完成した上層路盤の表面に、アスファルト乳剤(れきせい)という黒い液体を散布する作業です。
これには、以下のような重要な目的があります。
1. 接着力の向上:上層路盤と、この後に敷くアスファルト層との接着を良くする。
2. 防水効果:雨水などが路盤に浸透するのを防ぐ。
3. 安定性の確保:路盤の表面を安定させ、交通解放時の飛散を防ぐ。
このひと手間が、舗装の剥がれや水による劣化を防ぎ、長持ちさせる秘訣となります。
【工程5】アスファルト舗装工(基層・表層)

ここからが、皆さんが最もイメージしやすい舗装工事のハイライトです。
高温に熱せられたアスファルト混合物を、アスファルトフィニッシャーという専用の重機で敷きならしていきます。
アスファルト層も、多くの場合「基層」と「表層」の二層に分けて施工します。
基層(きそう):表層の下に敷く層で、交通荷重を均等に路盤へ伝える役割を担います。比較的、粒の大きな骨材(石)を使用したアスファルト混合物を使います。
タックコート:基層を敷いた後、その上に表層を接着させるために、再度アスファルト乳剤を散布します。これを「タックコート」と呼びます。
表層(ひょうそう):私たちが直接触れる、舗装の最上層です。平坦で滑りにくく、雨水をスムーズに排水する機能が求められます。そのため、基層よりも粒の細かい骨材を使用した、密度の高いアスファルト混合物が使われます。
アスファルトは温度管理が命です。
工場から現場に運ばれてきた熱々のアスファルトを、冷めないうちに手際よく、そして均一な厚さで敷きならしていく作業は、まさに職人技です。
【工程6】転圧(てんあつ)・仕上げ

アスファルトフィニッシャーで敷きならしただけでは、まだ舗装は完成ではありません。最後に、さまざまな種類のロードローラーを使い、アスファルトを繰り返し締め固める「転圧」作業を行います。
初期転圧:まず、鉄の車輪を持つマカダムローラーなどで、アスファルトの粗熱を取りながら初期の圧力をかけます。
二次転圧:次に、タイヤローラーを使い、ゴムタイヤの特性を活かして、より高い密度で締め固めていきます。アスファルト内部の空隙をなくし、強度を高める重要な工程です。
仕上げ転圧:最後に、タンデムローラーなどで、表面の凸凹やローラーの跡を消し、滑らかで美しい路面に仕上げます。
この転圧作業の良し悪しで、舗装の密度、ひいては耐久性が決まります。適切な温度で、適切な回数、適切な速度で転圧を行う。ここにも、長年の経験が活かされます。
【工程7】付帯工・ライン施工
アスファルトが完全に冷えて固まったら、最後の仕上げです。
区画線(ライン)設置:駐車場であれば駐車スペースの白線を、道路であればセンターラインや横断歩道などを専用の塗料で引いていきます。
付帯設備の設置:必要に応じて、マンホールの高さ調整や、車止めの設置などを行います。
これらの作業がすべて完了して、ようやく舗装工事は完成となります。
まとめ:安全と品質は、確かな手順から
いかがでしたでしょうか。一口に「舗装工事」と言っても、測量から始まり、掘削、路床、路盤、そしてアスファルト舗装と、非常に多くの工程を経て完成することがお分かりいただけたかと思います。
そして、どの工程も、最終的な舗装の品質と安全を左右する重要な役割を担っています。
私たち株式会社早川建設は、これらすべての工程において一切の妥協を許さず、確かな技術と豊富な経験、そして最新の重機を駆使して、お客様にご満足いただける高品質な仕上がりをお約束します。
静岡県富士宮市、富士市、そして周辺地域で、駐車場の新設や補修、私道の舗装など、舗装工事に関するお困りごとがございましたら、ぜひ私たち株式会社早川建設にご相談ください。








