株式会社早川建設は、北九州市を拠点に舗装工事を中心とした施工を手がけている建設会社です。

皆さんは「舗装工事」と聞くと、どのような光景を思い浮かべるでしょうか。
多くの方が、熱いアスファルトを敷きならし、ローラーで固めていく、あのダイナミックな作業風景をイメージされるかもしれません。
もちろん、それは舗装工事の重要な一面です。
しかし、現代の舗装工事は、単に道を黒く、平らにするだけの仕事ではなくなっています。

社会が成熟し、ライフスタイルが多様化する中で、私たちが日々利用する「道」に求められる役割も、大きく変化しています。
それはまさに『時代の要請』であり、私たち舗装工事業者は、その声に真摯に耳を傾け、応えていく使命があります。

今回のブログでは、現代の舗装工事がどのように進化しているのか、
そして私たち株式会社早川建設が未来の道づくりにどのように貢献しようとしているのかを解説してまいります。

 

舗装工事の役割とは? – 社会を支える基盤づくり

まず、舗装工事が担う基本的な役割について、改めて考えてみましょう。
舗装された道は、私たちの社会にとって不可欠なインフラです。

安全で快適な交通の確保: 車や自転車、歩行者がスムーズかつ安全に移動できる環境を提供します。凹凸のない平坦な路面は、走行の安定性を高め、事故のリスクを低減させます。
経済活動の基盤: 物流のトラックが円滑に走行できることは、日本の経済を支える大動脈としての役割を担っています。舗装路がなければ、物資の輸送は格段に困難になり、私たちの生活は成り立ちません。
生活環境の向上: 雨の日にぬかるみができたり、風で砂埃が舞ったりするのを防ぎ、清潔で快適な生活空間を維持します。また、美しい景観を形成する要素としても重要です。
このように、舗装工事は社会の根幹を支える、非常に重要な仕事です。しかし、現代社会は、この基本的な役割に加えて、さらに多くの機能と価値を「道」に求めるようになっています。

 

現代社会が求める「舗装」への新たなニーズ

気候変動による異常気象、少子高齢化、環境意識の高まり――。
こうした社会情勢の変化は、舗装技術にも大きな変革を促しています。
ここでは、現代が求める主な「ニーズ」を3つの側面からご紹介します。

環境との共生(サステナビリティ)

地球環境への配慮は、あらゆる産業にとって最重要課題です。舗装業界も例外ではありません。

遮熱性舗装(ヒートアイランド現象の緩和): 都市部で問題となるヒートアイランド現象。その一因は、アスファルトが日中に太陽の熱を吸収し、夜間に放出することにあります。遮熱性舗装は、表面に赤外線を反射しやすい特殊な塗料を塗布したり、骨材そのものに工夫を凝らしたりすることで、路面温度の上昇を抑制します。これにより、都市の温暖化を緩和し、夏場の快適性向上や省エネルギーに貢献します。

透水性・保水性舗装(ゲリラ豪雨対策): 近年頻発するゲリラ豪雨による都市型洪水は、深刻な問題です。透水性舗装は、アスファルトに多くの隙間を持たせることで、雨水を路面から地中へと浸透させます。これにより、下水道への急激な負荷を軽減し、洪水を防ぐ効果が期待されます。また、保水性舗装は、内部に水を蓄え、その水が蒸発する際の気化熱を利用して路面温度を下げる効果もあり、ヒートアイランド対策としても有効です。

リサイクル技術(資源循環型社会への貢献): 古い舗装を撤去した際に発生するアスファルト塊は、かつては産業廃棄物として処理されていました。しかし現在では、これらを破砕・処理し、新たなアスファルト合材の原料として再利用する「再生アスファルト合材」の技術が確立されています。限りある資源を有効活用し、環境負荷を低減するこの技術は、持続可能な社会を実現するために不可欠です。

さらなる安全性と快適性の追求

すべての人が安心して暮らせる社会の実現に向け、舗装技術も進化を続けています。

排水性舗装(雨天時の安全確保): 雨の日の高速道路などで、タイヤと路面の間に水膜ができてハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」。排水性舗装は、路面の雨水を速やかに排出し、この危険な現象を抑制します。また、水はねが少なくなるため、対向車のライトの乱反射が防がれ、夜間の視認性が向上する効果もあります。

低騒音舗装(生活環境の改善): 交通量の多い道路沿いでは、走行音が大きな問題となります。低騒音舗装は、タイヤと路面が接触する際に発生する音を、内部の空隙で吸収する構造になっています。これにより、沿道の騒音レベルを大幅に低減し、地域住民の静かで快適な生活環境を守ります。

バリアフリー化(ユニバーサルデザインの実現): 高齢者や車いすを利用する方、ベビーカーを押す方など、誰もが安全に通行できる道づくりも重要なテーマです。歩道の段差をなくす、滑りにくい素材を選ぶ、視覚障がい者用の誘導ブロックを適切に設置するなど、ユニバーサルデザインの視点に立ったきめ細やかな施工が求められています。

経済性と持続可能性(ライフサイクルコストの削減)

道路は一度作ったら終わりではありません。長期的な視点での維持管理が不可欠です。

高耐久性舗装(長寿命化): 大型車両の通行が多い道路では、タイヤが通る部分がへこんでしまう「わだち掘れ」が発生しやすくなります。耐久性を高めたアスファルト合材を使用することで、舗装の寿命を延ばし、補修の頻度を減らすことができます。これは、補修工事に伴う交通渋滞の緩和や、長期的な維持管理コスト(ライフサイクルコスト)の削減に繋がり、発注者である国や自治体、企業にとって大きなメリットとなります。

 

株式会社早川建設の取り組み – 「時代の要請」に応える技術と姿勢

私たち株式会社早川建設は、これまでご紹介したような多様な「ニーズ」と「時代の要請」に、誠実に向き合ってまいりました。創業以来、地域に根差し、道づくり一筋で培ってきた技術とノウハウを礎に、常に一歩先の価値を提供することを目指しています。

多様なニーズに応える提案力と技術力

お客様が抱える課題は、場所や目的によって千差万別です。「都市部の景観に配慮しつつ、歩行者の安全と快適性を高めたい」「工場の敷地内で、大型車両の通行に耐えうる頑丈な舗装が必要だ」「自宅の駐車場の水はけを良くしたい」など、一つとして同じ案件はありません。
私たちは、お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、現場の状況を詳細に調査した上で、遮熱性、透水性、高耐久性といった様々な高機能舗装の中から、最適な工法をご提案します。長年の経験を持つ技術者が、確かな知識と実績に基づき、お客様の課題解決に全力で取り組みます。

揺るぎない品質へのこだわり

「道はつくって終わりではない」――これは、私たちの仕事に対する基本的な考え方です。舗装は、完成した瞬間から、車両の通行や風雨、紫外線の影響を受け続けます。だからこそ、数年後、数十年後も安心して使い続けられる品質を提供することが、私たちの責務だと考えています。
熟練の職人による丁寧な施工はもちろんのこと、材料の品質管理から施工プロセスの管理、そして何よりも安全管理に至るまで、一切の妥協を許しません。私たちが手掛けた道が、地域社会の資産として長く愛されること。それが私たちの誇りです。

地域に根差す企業としての責任

私たちは、この地域社会の一員として、インフラ整備を担う責任の重さを常に自覚しています。台風や地震といった自然災害が発生した際には、いち早く現場に駆けつけ、道路の啓開や応急復旧作業にあたることも、私たちに課せられた重要な役割です。地域の皆様の安全・安心な暮らしを足元から支えること。その使命感を胸に、日々の業務に邁進しています。

 

未来の道づくりへ – 早川建設が目指すもの

舗装技術の進化は、これからも留まることはないでしょう。
例えば、自動運転技術が普及すれば、路面に埋設されたセンサーとの通信や、ミリ単位の精度が求められる白線など、今とは全く異なる機能が道路に要求されるようになります。また、CO2を吸収するコンクリートといった、さらに環境性能を高めた新素材も開発が進んでいます。

私たちは、こうした未来の変化を恐れるのではなく、新たな挑戦の機会と捉えています。常に最新の技術動向にアンテナを張り、新しい知識やスキルの習得に励むことで、時代の要請の一歩先を行く「未来の道づくり」をリードしていきたいと考えています。

私たちの役割は、単にアスファルトを敷く「工事業者」ではありません。地域の皆様、そして社会全体の未来を見据え、安全で、快適で、持続可能な社会インフラを創造する「パートナー」であること。それが、株式会社早川建設が目指す姿です。

 

おわりに

今回は、現代の舗装工事が応えるべき「ニーズ」と「時代の要請」について解説しました。
環境への配慮、安全性・快適性の向上、そして経済性。
これからの道づくりは、これらの要素を高い次元で融合させていく必要があります。

株式会社早川建設は、これからも伝統的な技術を大切にしながら、革新的な挑戦を続け、
皆様の暮らしと社会を支える道づくりに貢献してまいります。


採用情報

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